根子岳山頂より四阿山を振り返る
【行き先】四阿山(2354m)
【日 程】1999年5月30日(火)
【同行者】いつもの山仲間
【行 程】鳥居峠→的岩→四阿山→根子岳→菅平牧場
昨年8月、巻機山で左足首を骨折して以来9カ月ぶりの本格山行だ。今年になって、数時間のハイキングには何度か行っているが、皆に付いていけるか不安を感じる。往復山行の場合、バテたら待っていることもできるが、今日は鳥居峠から菅平牧場まで何としても歩き通さねばならない。
ぐっすり眠れ、朝食もしっかり食べられたこともあり体調は万全。しかし、歩行7時間の長丁場を思うと緊張せずにはいられない。
予定より20分遅れて鳥居峠出発。カラマツ林の登山道をゆるやかに登っていくと、ササ原の中に的岩への分岐がある。城壁のような石組みが200mほど続く的岩を経てしばらくすると、浅間山や北アルプスの展望が開ける。
的岩を巻く道と合流すると、稜線も広くなり、振り返ると的岩がずいぶんと下の方に見える。けっこう高度を稼いだのだと、思わずほくそ笑む。しばらくすると、6角形の小さなあずま屋に着いた。その先にピークが見えるのだが、四阿山まで2km(鳥居峠から5.4km)と表示されているので頂上はその向こうだろう。
的岩にて
頂上に近づくと一段と見晴らしは良くなる。根子岳からのルートと合流し,岩場を越えると四阿山頂に到着。昼前後に三々五々、仲間が到着する。
五月晴れの陽を浴びながらの大パノラマ展望は、時間を忘れさせてくれる。間近には浅間山・白根山、屏風のようにそびえる北アの山々など360度、見える山名をあげればきりがない。
四阿山々頂
名残りの尽きない山頂を後に、根子岳に向う。薄暗い樹林帯の中を急降下すると広大な笹原の鞍部に出る。青々とした空にゆったりとそびえる根子岳の笹尾根には一筋の道が頂きへと続いている。中腹の先頭グループに続き点々と仲間が見える。額縁のない絵を見るようだ。
今回、I さんの奥さんが参加されました。昨年夏、平ヶ岳にご一緒して以来のわれわれとの山登りだそうです。平ヶ岳で大変苦労され「もお、山は懲り懲り!」と言い、翌日からの山行(越後駒ヶ岳、巻機山、八海山)は全て観光して待つと言う。I さんがさかんに「一緒に登るように、説得して下さいよ」と皆に頼んでいましたが、とうとう登ることはありませんでした。
四阿山との鞍部から根子岳を目指す
広々した根子岳山頂には昼寝を誘うようなやわらかな日差しがふりそそぎ振り返れば、四阿山が名残の雄姿を見せている。根子岳山頂からはまっすぐに菅平牧場に向かって下り、牧場の柵の間を抜けバスが待つ駐車場に着いた。
そのIさんは、今年はじめ南米の最高峰アコンカグア山頂(6959m)に夢を散らせてしまいまた。日本百名山完登に7峰を残してのことです。その夢を引き継いでの奥様の参加でした。奥さんは今回も大変なご苦労をされましたが、非常な頑張りで歩き通されたことにとても感動しました。
昨夏、巻機山で骨折し、暗澹たる思いの帰路のバスの中でI さんはビジネスマンの先輩として、ご自身の骨折体験に基づくアドバイスをしてくれました。不安な気持ちが大いに和らぐのを感じました。その時のお礼を言えず仕舞いなったのが残念でなりません。
鹿沢温泉 紅葉館 |
tel:0279-98-0421 10:00-16:00 \500 周りに建物一つない山の中の秘湯。雪山賛歌の発祥の宿。青色を帯びた飲泉できる新鮮なお湯が滔々と流れ、湯の華が浮いている。浴槽は古く、壁面にはレリーフがあり歴史を感じさる。 | |
嬬恋高原 つつじの湯 |
tel:0279-98-0930 10:00-22:00 \600 田代湖付近、嬬恋高原つつじが丘牧場の中にある日帰り入浴施設。 |
|
あずまや温泉 四阿高原ホテル |
tel:0268-74-3300 11:00-16:00 四阿山登山口のひとつ、あずまや高原にあり、日帰り入浴できる。浅間山や北アルプスの眺望が得られ、優雅なリゾート気分が味わえる。 |
鹿沢温泉(紅葉館)⇒鳥居峠8:20→9:55的岩→10:45あずま屋→11:50四阿山頂12:35→13:35根子岳山頂13:55→14:40菅平牧場15:20⇒16:00上田IC⇒17:45清里⇒21:05静岡駅