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静岡OAA会報より抜粋

会報No. 126 山行日 1998年8月2日
シリーズ名 三遠ハイク(第24回) 報告者 加藤吉郎さん
山 名 麻布山、前黒法師山  HP管理人 参加
山行記  会報に前黒法師山は“黒法師三山の一番西の山、北遠の奥に鎮座して鹿のヌタ場、喰み場、足跡多く自然が色濃く残る山域”と記す通り、このハイクはその深い森と静寂に十分浸ることができ、さらなる黒法師連山への意欲を湧かせる。
 まず車中協議で麻布山の登山ルートを西尾根コース(水窪湖起点、標高差 1200m)から、山住峠経由南尾根ルート(コガネ沢林道起点、標高差 400m)に変更された。車は向市場よりぐんぐん高度を上げ、山住峠から立派なスーパー林道を北東に進む。振り返えれば雲間に竜頭山、京丸山、西に常光寺山が見え隠れする。野鳥の森最奥部の登山口で下車。早目の腹ごしらえをして11時40分行動開始。
 麻布山の南尾根は総じて良く整備されていた。伐採跡の斜面は擬木の歩道が続き、樹林帯は緩やかな自然道となる。詰めの急登をこなし倒壊した社殿跡、作業小屋跡を過ぎて二等三角点(1685m)で集合写真、樹林の薄暗い道の先が古びた標識の立つ麻布山山頂である。“これにて標識終り”と書かれた親切な(?)標識に目を止めて前黒法師山へと向う。
 原生林の尾根筋は道巾もあり思いのほか歩き易い。ヌタ場の水溜りや、鹿に喰まれ幹を裸にした木立ちなど周囲は一層の静けさが漂い深山の域を感じさせる。標識のない戸中山を通過し、コブを乗越すと前黒法師山(1781m)である。山頂は樹林で暗く展望もない。
 14時30分山頂を後に麻布山作業小屋跡に戻り水窪湖を目指して西尾根を下る。地形図の目の込んだ等高線に気を引き締めつつも、下り始めればOAAピッチでひたすら急降下。歩かれていないコースの割には道がはっきりしているが急坂で厳しい。往路を計画通りにここを登っていたら恐らく音を上げたことだろう。かなり下って視界が開け、間近かに次回ハイクの奈良代山を見る。水窪湖を見下す小さな麻布神社のすぐ下は伐採地で植林の鹿除けの囲いがあった。中は草木が繁り唯一ルートの不明瞭箇所であったが、そこに素早く駆抜ける鹿を見る。16時40分漸く湖畔に到着。
 終日人一倍汗をかき盛夏を満喫した。乗車前に各自入念な足下チェック、そして居たわ居たわのヒル騒動。麻布神社の立札にヒル退治には塩が利くとあったが、奈良代山で効能を確かめることになるかも。帰路の車中は今回も冷いビールとお酒のお相伴に奉り、わいわいがやがや、気が付けば車窓は早終着地に近い。
コースタイム 08:55 浜松IC
11:05 山住神社
11:20-11:40 麻布山登山口(昼食):野鳥の森駐車場
12:35 あずま屋
13:15-13:30 麻布山
14:10-14:25 前黒法師山
15:00 分岐
15:45 麻布神社鳥居
16:40 戸中橋(バス待機)
18:50 袋井IC
                                  

前黒法師山山頂

麻布山山頂

更新日:2013/08/10