山 名 | 乗鞍岳 |
会報No. | 124 |
山行日 | 1998年6月21日 |
シリーズ名 | 日本百名山 |
報告者(文) | 片桐立代さん |
HP管理人 | 参加 |
21日8時、平湯温泉を出発。この日は乗鞍スカイマラソンがあって乗鞍スカイラインは通行止、引き返し乗鞍高原線から高度を増すと日光のイロハ坂を思わせるドライブウェイ。車窓より点在する雪渓と周囲の山々に目を奪われつつ乗越で通行止。
山登りには都合がいい。身支度をして最高峰の剣ガ峰を目指す人、散策をする人それぞれに分れた。少々の曇り空ではあったが、ひんやりした澄んだ空気と景観の良さが3000m峰と下界との差を感じさせた。遠くには白山、笠ガ岳を望み、肩の小屋から火口縁に出れば権現池が見え、岩影にはキバナシャクナゲの群生も、振り返えれば穂高連峰、槍ヶ岳をはじめ北アルプスの山々、八ヶ岳、南アルプス、中央アルプスと、近くは御岳が追って見えた。登りながら何度も周りの景色を見渡し、山頂を目指して黙々と歩くにはもったいない景観が続いている。
剣ヶ峰登路より中央右背景は槍ヶ岳、穂高連峰
大きな岩で覆われている剣ヶ峰に到着。まさに360度のパノラマ、遠く北岳の左にかすかに富士山をも望むことが出来、こんなに恵まれた景色の中みんなでカメラに収まった。
剣ヶ峰稜線より権現池と火口壁
下りもゆっくりと楽しんで歩き、不消池の横を通りお花畑を散策。ハクサンイチゲ、ミヤマキンパイ、クロユリが群生、イワカガミも可憐に咲いていた。今年は雪融けも早く花が早かったことが幸運でした。高山植物に見とれながら駐車場に到着。バスに乗り込み花の名前を確認しあったり、散策組の人達もそれぞれ堪能した様子だった。
一部の人達は乗鞍高原へと歩いている中バスは畳平を後にした。肩の小屋下の雪渓ではスキーを楽しんでいる人達もいた。緑いっぱいの乗鞍高原温泉湯けむり館で温泉に浸って大満足の乗鞍岳でした。
乗鞍岳山頂
乗鞍高原、中央後方に乗鞍岳
行 程 | |||
場 所 | 着時刻 | 発時刻 | |
畳平 | 9:45 | 9:55 | |
乗鞍岳山頂 | 10:54 | 11:05 | |
肩ノ小屋 | 11:25 | 11:30 | |
位ガ原山荘 | 12:20 | − | |
冷泉小屋 | 12:31 | − | |
魔利支天 | 12:52 | − | |
湯けむり館 | 13:55 | − |
乗鞍高原温泉 湯けむり館 |
tel:0263-93-2589 10:30-20:00 \700 乗鞍岳中腹にわき出る源泉から引いた村営の日帰り温泉入浴施設。木曽サワラの大浴槽と乗鞍岳を望む露天風呂を乳白色のお湯で楽しめる。スイス風の暖炉のある広い休憩室も魅力。 | |
乗鞍高原温泉 せせらぎの湯 |
tel:なし 00:00-24:00 \寸志(or 無料) 小さな浴槽が男女1つずつあるだけの共同浴場。安曇村乗鞍高バス停・コロナ観測所の側。コロナ観測所を背にして谷の方に降りてすぐ。女湯からは「わさび沢」が見下ろせる。 | |
平湯温泉 平湯の湯 |
tel:0578-9-3578 08:00-17:00 \500 平湯の湯は民俗館に併設された森の中の露天風呂。民俗館の入館料で温泉が利用できる。温泉は薄い黄褐色で、匂いはほとんどない。森林浴と温泉浴を一緒に楽しめる。 | |
平湯温泉 「神の湯」 |
tel:0578-9-3448 07:00-19:00 \400 神の湯は平湯発祥の温泉で、人里から離れた山の中の秘湯。周囲は森で自然のなかに埋もれる感じ。お湯は少し白濁した黄褐色でほんのわずか硫黄の匂いがある。 |
更新日:2013/08/10