【甲武信ヶ岳】森閑たる原生林を抜け奥秩父中核の名峰へ
甲武信ヶ岳は、山梨県三富村、埼玉県大滝村、長野県川上村の3県に接する山で、奥秩父山脈のほぼ中央にある。山姿が握り拳のように見え、かつては拳岳と呼ばれていたが、いつしか甲州・武州・信州の頭文字を取って甲武信ヶ岳と呼ばれるようになったそうだ。 甲武信ヶ岳は分水嶺の山で、南側に降った雨は、釜ノ沢・東沢を経て笛吹川から富士川となって駿河湾に注ぐ。東側に降った雨は真ノ沢から荒川となって東京湾へ、西側の西沢に降る雨は梓川から千曲川・信濃川となって日本海へ流入する。 |
木賊山山頂 |
西沢渓谷入口付近の駐車場に車を停め、すぐに身支度を整え歩き出す。沢に沿って林道を北上、公衆トイレの先が甲武信ヶ岳の登山口で、近丸新道の登山道となる。しばらくは山の斜面を巻く快適な路だ。ヌク沢でひと休み後、自然林の急坂を行く。1869mピークで徳ちゃん新道と合流する。針葉樹林帯の戸渡尾根を行き木賊山山頂に着いた。ひと休みして甲武信小屋へと下る。宿泊手続きを済ませ、甲武信ヶ岳山頂に向かう。20分ほどで、樹氷に囲まれた甲武信ヶ岳山頂に着いた。 |
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木賊山〜甲武信小屋 |
甲武信ヶ岳山頂 11/23 15:45頃 |
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翌日、朝食を済ませ空身で甲武信ヶ岳を往復し、雁坂峠に向かう。木賊山の北側を巻き、嫌になるほど下って避難小屋が建つ笹ノ平へ、急坂を登り返した西破風山頂に展望はなく、すぐに眺めが良いと言われる東破風山に向かう。山頂でひと休みした後、急降下して鞍部から小さなコブを越え雁坂嶺を経て、南斜面に広大な草原を従えた気持ちの良い雁坂峠にたどり着く。雁坂峠から右に折れ主稜線に別れを告げ、笹の斜面をジグザグに急降下し、雁坂トンネル工事現場を経てスタート地点に戻る。 | 甲武信ヶ岳山頂 11/24 6:50頃 |
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山頂より国師岳方面を望む |
東破風山山頂 |
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雁坂峠からの展望 |
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