日本百名山完登記 (OAA会報より抜粋)

完登者(報告者)  水野セツ子さん
山 名  大台ヶ原山
会報No.  117号
完登日  1997年11月15日
HP管理人  参加

 11月14日22時30分、小雨の中を大台ヶ原目指して出発。15日早朝大台駐車場着、6時半まで仮眠して、雨は上がっていたが朝霧の立ち込めた車外へ出ると一寸寒い。道中カッパの世話にならないようにと念じつつ 7時出発。

大台ヶ原と大杉谷と百名山の思い出

 幸先良くどんどん霧が上がっていきます。樹林の中ゆるやかな下りからまもなく石段状の急下降になり、シオカラ谷を吊橋で渡るとシャクナゲの群落があり、花の頃にはさぞかし見事だろうと思いました。一汗かいた頃大蛇ーの分岐に出て往復する。そそり立つ露岩の岩壁から深谷に屏風岩状の峭壁に終り際の紅葉、左手は谷間を埋める雲海、まったく胸のすくようなすばらしい眺めでした。まもなく牛石ヶ原の広い笹原、草地のように丈の低いのは鹿が食採してしまうからとのことです。所々に立枯れの樹や倒木の中に整備された登山道が続き、鹿が木立ちの聞からこちらをジッと見ている。

大台ヶ原山頂(日出ヶ岳)

もうすぐ大台ヶ原の山頂日出ヶ岳だ。9時10分頃頂上直下で「先に行って」というリーダーの声に急に胸が苦しくなる。階段を一段一段登りながら涙が出てくる私の二十数年の集大成だ。私をこれまで支えてくださった仲間に感謝感謝。目の前の三角点、百名山の百座目に触れて胸が一杯です。記念写真を撮ってもらい、赤白のワインで乾杯して頂さ本当に幸わせを感じました。

牛石ヶ原の広い笹原

 展望を楽しんだ後下りにかかると辺りはシャクナゲの木がいっぱいです。堂倉小屋前で昼食、すぐ下の林道を‥横切って急下降の道を下り切ると大杉谷、堂倉の滝から幾つもの吊橋を渡り、与八郎滝、標識があっても見られない隠滝、広々した光滝、圧巻の七ツ釜滝と楽しんで14時桃ノ木鉱泉に到着皆元気です。早速宿前の川原に降りて大きな石の間で酒宴の始まり、富山さんが用意して下さったオデンのおいしかったこと。今日は空いていて入浴できたこと。夕食後は早く寝てとても静かな夜でした。

七ツ釜滝

岩棚に付けられた道

 16日6時30分出発。小屋前の吊橋を渡って大杉谷の青く澄んだ水流を眺めつつ平等、ニコニコ滝、シシ渕で一休み、千尋滝と美事な滝を今日も楽しみながら大日ーを過ぎるとすぐに発電所横へ出る、ここからは林道歩きで乗船場へ。しかし今年は水量が少ない為第3乗船場まで歩き早かったので船着場でゆっくり寝ころんで12時の出発時間を待つ。船上からの景観を楽しみながらパスの待つ大杉へ。

バス車中で再度酒宴を重ね焼津駅北口17時50分着。私にとって忘れ得ぬ素晴らしい二日間でした。

宮川村営船

一浴温泉情報                                        アクセスカウンター
 入之波温泉
 山鳩湯
 
tel:07465-4-0262  10:00-17:00 ¥600  
ハトの谷を150mまでボーリングしたところ含炭酸重曹泉神経痛などによくきく全国でも珍しい炭酸泉が湧き出た。総杉丸太造りの大浴場と、外に巨大なケヤキで作った丸太風呂があり自然の渓谷がパノラマのように一望できる。
 小処温泉 tel:07468-3-0256  11:00-20:00  \500  
平成13年8月リニューアルオープンした大台ヶ原山麓にある秘湯の湯」。木材をふんだんに使った造りで、大小さまざまな自然石を使った岩風呂「渓谷の湯」と、槙の香り漂う木風呂「大樹の湯」がある。それぞれ渓流に面した露天風呂があり、清流の音を聞きながら、四季折々の風情を楽しめる。
行  程
場 所 着時刻 発時刻
 大台ヶ原駐車場 11/15 − 6:58
 大蛇ー 8:11 8:15
 日出ヶ岳 9:20 9:40
 堂倉小屋 10:54 11:13
 与八郎滝 12:25 − 
 七ツ釜滝展望台 13:33 13:40
 桃ノ木山ノ家(泊) 14:02 11/16 6:30
 ニコニコ滝 7:11 7:16
 千尋滝 8:28 8:32
 地獄谷吊橋 9:36 − 
 登山口 10:01 − 
 第三船着場 10:35 12:00
更新:2013/08/22