山 名 | 男体山(2485m) | ||
山行日 | 1997年10月10日 | ||
天 候 | 曇/晴 | ||
同行者 | いつもの山仲間 | ||
歩行時間 | 4時間41分(二荒神社〜志津乗越) | ||
コース | 二荒神社→男体山→志津乗越 |
行 程 | |||
場 所 | 着時刻 | 発時刻 | |
二荒神社登山口 | − | 6:36 | |
四合目(林道終点) | 7:30 | − | |
七合目 | 8:21 | 8:26 | |
九合目 | 9:02 | 9:08 | |
男体山山頂 | 9:23 | 9:55 | |
志津小屋 | 11:12 | − | |
湯殿沢橋 | 11:55 | − | |
梵字飯場跡付近(バス) | 12:23 | − |
参考資料 | 【日本百名山登山ガイド(上)】山と渓谷社 1992/9/10 初版 |
【男体山】山頂は真冬の寒さ
男体山々頂
男体山は2年前の夏、中禅寺湖畔の民宿に泊まり単独で登って以来2度目だ。その時は二荒神社からの往復だった。
前夜10時半頃静岡市役所前を発つ。いつもながら夜行バスでは眠れない。二荒神社手前の駐車場で朝食をとり身支度を整える。二荒神社社務所で入山料を払いお札を受けた後、登山開始。標高差は1200m、気合いを入れ木立の急斜面を登ること30分、三合目の舗装林道に出たところで一息入れる。
二荒神社
林道をしばらく歩き、石の鳥居のある四合目より再び登山道となる。この辺りの紅葉が見頃のようだ。振り返り、見下ろすと中禅寺湖が薄霧の中にかすんで見える。避難小屋のある五合目で2回目の休憩。何組かのパーティが休んでる。通り過ぎる人も多く、かなりの入山者がいるようだ。
四合目付近の紅葉
六合目を過ぎた辺りから霧が出はじめる。足下は岩と木の根でとても歩きにくい。七合目で3回目の休憩。霧がどんどんと濃くなる。ときおり風に吹かれ、木の葉の滴が大粒の雨のようにパラパラと音を立てて降ってくる。八合目手前の小さな鳥居をくぐり、九合目で一息入れ、頂上に向かう。左手下方から冷たい霧が吹き上げてくる。半袖のTシャツ1枚のため、急登にもかかわらずかなり寒い。九合目から15分、ようやく頂上の奥宮に着く。すぐに上着を出し、長袖を2枚も重ね着したがまだ寒い。軽い食事をとりながら歩き回ったり小屋陰に風をよけたりで、ようやく人心地がついた。これまでに経験のないほどの冷え込みである。
奥宮の少し先の一等三角点で集合写真を撮り、霧で展望の利かない山頂を早々にあとにし志津乗越に向かう。九合目を過ぎた辺りから青空が見えはじめる。行く手には大真名子山・小真名子山・太郎山などが姿を現し楽しい気分になった反面、足下は10cm以上もある霜柱が溶けはじめ泥んこ。30分ほど下ったところで一休み。身体がだいぶ暖かくなってきた。この時期の気候の激変にあらためて驚かされる。
大真名子山
六合目付近は表面がツルツルした細い木が林立する明るい登山道だ。落ち葉を踏みしめながらの下山は快適だ。夏の水不足のせいか急に寒くなったためか、青い部分を残したままの落ち葉が目に付く。三合目付近で前方が一気に開ける。大真名子山は目の前だ。青空も広がり、ハイキング日和となる。
クマ笹の道を過ぎると、野仏のある広場に出る。避難小屋もある志津峠の登山口だ。ここを素通りするとすぐに、登山者の車がたくさん駐車している林道に出る。振り返り、男体山を見上げると頂上付近だけにはまだ雲がかかっていた。後続を待ち、全員そろったところで、林道を下る。ほどなく舗装道路、つまづく石ころもなく、道の両側はみごとな紅葉、木立越しの真名子山や太郎山を見ながらのんびりと歩く。
志津乗越から男体山
梵字飯場跡付近に待機のバスに乗り、赤沼で降りる。歩き足りない分、すっかり晴れ渡った青空の下、戦場ヶ原を歩く。赤沼から湯滝を経て湯の湖のホテルまで約2時間、さわやかな秋晴れのウォーキングを楽しんだ。
戦場ヶ原より男体山