山 名 | 羅臼岳(1660m) | ||
山行日 | 1997年8月13日(水) | ||
天 候 | 霧,山頂は晴れ | ||
同行者 | 静岡OAA 山の仲間 | ||
歩行時間 | 6時間36分(含む休憩) | ||
コース | 岩尾別温泉⇔羅臼平⇔羅臼岳 |
行 程 | |||
場 所 | 着時刻 | 発時刻 | |
岩尾別温泉 | 宿泊 | 7:37 | |
弥三吉水 | 9:00 | 9:10 | |
極楽平 | 9:25 | ||
銀冷水 | 9:49 | 9:58 | |
大沢 | 10:11 | ||
羅臼平 | 10:50 | 11:15 | |
羅臼岳山頂 | 11:56 | 12:20 | |
羅臼平 | 12:43 | 12:55 | |
大沢 | 13:08 | ||
弥三吉水 | 13:37 | ||
岩尾別温泉 | 14:13 |
羅臼岳山頂
【羅臼岳】雲海の切れ間に国後島
昨日は岩尾別温泉,「ホテル地の涯」に泊まった.いかにも最果ての木賃宿風だが,名に似ず大きなホテルであった.
朝食をあわただしく食べ終え,ホテル裏手の木下小屋前より出発.樹林帯の中をゆるいジグザグを切りながら登る.しばらくすると,「ヒグマ出没多発区域」なる大きな看板が立っている.650m岩峰までクマの好物のアリが多いらしい.しかし,わが登山隊は約20人の大部隊.クマもちょっと出ずらいのではないか?.と言うより,クマの方がわれわれを怖がりそうな感じである.それでも,おっちょこちょいのクマがいないとも限らない,心なしか足早になる.
縦走路から脇にちょっと下ったところに水がたっぷりと湧き出している,弥三吉水だ.北海道の沢水はエキノコックスが怖いと言うが,コップも備えてある.呑まずにはすまされない.一休み後,歩き出してまもなく,雨水でえぐられた道がぬかるんでいる.路肩を歩いたり,ぬかるみに足を下ろしたりとすこぶる歩きにくい道だ.しばらくして傾斜のゆるい極楽平を経て銀冷水で一息入れる.
大沢の標識辺りから雪渓歩きとなる.雪が溶けた斜面にはエゾツツジやエゾコザクラが咲き誇っている.チングルマはすでに綿毛だ.雪渓を上り詰めると,ハイマツの広がった羅臼平につく.
羅臼平で後続を待ち,全員そろったところでザックを置いて羅臼岳山頂を目指す.ハイマツ帯を抜けると石清水に出る.滴の水場である.ここからは岩稜帯の急登となる.岩を積み上げたような山頂への道は,岩に印されたこまめなペンキ表示が導いてくれる.
羅臼平
頂上は雲の上に出ているのだろう,そこそこの青空が広がっているが,大パノラマと言うわけにはいかない.雲海の切れ間から国後島が見え隠れするのがせめてもの慰めか.少し待っていれば,展望も期待できるとは思うのだが,20分余りで頂上を後にする.下山後の露天風呂を楽しみに,来た路を引き返す.弥三吉水を過ぎた辺りから,今日はじめてセミの鳴き声が聞こえ,夏を伝えていた.
岩尾別温泉の駐車場から河原への道を数十メートル下ったところに露天風呂がある.道の直ぐ脇であり,女性たちはさらに下ったところにの露天風呂に行った.山を下りて直ぐの露天風呂,ちょうど良い湯加減にみなご満悦,しかも無料なのだから大満足だ.
岩尾別温泉露天風呂
大部隊故に「ヒグマに注意」の看板も何のその.山頂からは雲の切れ間に国後島も見え満足.下山後の露天風呂に大満足.
参考資料 | 【日本百名山登山ガイド(上)】山と渓谷社 1992/9/10 初版 | |
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岩尾別温泉 露天風呂 |
tel:01522-4-2331 00:00-24:00 \無料 ホテルの駐車場から、数十歩の距離にある無料の混浴露天風呂。せせらぎの音が聞こえる森のなかの湯船は斜面にそって3段に作られている。やや熱めの澄んだ気持ちの良いお湯だ。三段の湯から約50m離れた場所に、小じんまりとした「滝見の湯」がある。目の前に落差約5mの滝がある。いずれも脱衣場はない。 |
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ホテル地の涯 | tel:01522-4-2331 12:00-15:00 \500 秘境の地の涯に不似合いな鉄筋3階建ての温泉宿。大浴場の他にオススメなのがワイルドな露天風呂。内風呂のすぐ外に1ヵ所、更に奥には2ヵ所の湯船がある、段々畑のような岩風呂。 | |
岩尾別温泉 木下小屋 |
tel:01522-4-2824 \200 ホテル地の涯の裏、温泉の露天風呂もあるランプの山小屋。森に面した浴槽が2つ、木の壁で囲われた浴槽が1つ。清潔で吹き抜けもあり、お洒落な感じのログハウス風。自炊・シュラフ持参で1泊1,500円で泊まれる。 |