静岡OAA会報より抜粋

会報No. 106 山行日 1996年12月1日
シリーズ名 第4回三遠ハイク 報告者 鈴木忠司さん
山 名 離山(はなれやま) HP管理人 参加
山行記  “三河の山は骨っぽい”ええ山だ。そんな印象を受けた一日であった。バスは佐久間町に入って行くと天候の変化が激しい風花も舞ってきた。ダムの堰堤を渡って鰻樽トンネルを抜けて、すぐ丸山トンネルが口を開いているその間に下車。

 なるほど沢筋を登るルートである。進入禁止の板に少し脇に休んでもらって鉄バシゴを登って行くと半壊の小屋があり禁漁の看板もあった。岩伝いに歩き沢を2〜3回横切って大石・小石のゴロゴロするガレ沢に左右は岩壁で、よくぞこんな岩肌に定着したかと思う大木もある。生命力をどうして保っているのか感心させられる。

 登るにつれ落葉がジュータンの様になって塩を振ったような雪も残っているので滑り易い。浮石も多いので足場に留意しながら慎重に登る。やがて沢づめから杉林の急斜面を登りつめて稜線に出た。うって変って北側より強い寒風が吹いて身にこたえる。風を避けて昼食をとり早々に歩き出す。体が冷えて沢の急登が恋しくなる。12時15分離山頂上、結構登山者もいるようで標示テープなど木に巻き付けてある。木立ちに囲まれた頂上は残念ながら展望はない。記念写真を撮ってすぐ下山。

 帰路は往路を戻ることになる。沢筋下りの手前で五人組に編成し、足元と落石注意の声を掛けながら順次下る。岩棚のヘツリや炭焼かま跡を過ぎるともう近い。14時25分予定時刻より5分早く到着。

 バスは丸山トンネルの向う側に待機していた。リーダーが大声で呼ぶとトンネルのエコーで増幅されて聞えたのだろう、すぐに乗車帰路へ。

離山々頂

沢を上り詰め稜線に出る

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更新日:2013/08/23