蔵王山

シリーズ  日本百名山      前  
山 名  蔵王山
山行日  1996年6月23日(日)
アクセス  貸切バス
参加者  25名
歩行時間  1時間40分(含休憩)
コース 山頂駅→地蔵岳→熊野岳→馬の背→刈田岳
  蔵王山という単独の山はない。蔵王山は地蔵山、熊野岳、刈田岳などの山の総称である。前々日、鳥海山での遭難騒ぎで、昨日予定していた月山・湯殿山登山が中止となった。昨夜は、蔵王温泉で鳥海山中でのビバークの疲れを癒した。

熊野岳山頂
 6/23 ロープウエイの始発は8時半、いつになくのんびりと朝食をとる。新聞に載った自分たちの遭難騒ぎが話題、一人のけが人もなく全員無事下山したこともあり賑やかな朝食となった。
 ロープウエイを乗り継ぎ、山頂駅に9時過ぎに到着、雪の残る路を地蔵岳へと向かう。このメンバーにとって今日は軽ハイキング、リーダーはじめメンバーそれぞれに「のんびり歩こう」とは言うものの、わき目もせず熊野岳を目指す。路傍に咲くハクサンチドリ・イワカガミ・ミネズオウなどの高山植物には目もくれない。
 石ゴロ路を踏み登り立派な山頂標柱の立つ熊野岳着9:50、曇り空に薄らと霧が立ち込め周辺の景色が見え隠れする。広々した山頂には、三角点や石垣に囲まれた祠、齋藤茂吉歌碑が立つ。

熊野岳山頂
 山頂を後に刈田岳に向かう。豪雪や濃霧に迷わぬよう、道しるべの棒杭が何本も立ち並んでいる。5分ほど下ると馬の背、霧の切れ間から火口の底に深緑の水をたたえた御釜が見える。深く切れ落ちた火口壁に残る雪とエメラルド・グリーンの沼には薄らとベールがかかり、不気味なほどの美しさを醸しだしている。
 馬の背にて御釜をバックに

刈田岳山頂
 だだっ広い馬の背の山稜を行き刈田岳に向かう。山頂には刈田嶺神社が祀られ、少し先にはレストハウスもある。これまでとは大違い、観光客が溢れかえっている。刈田岳山頂直下まで蔵王ハイラインが延びているからだろう。

 予定では、大黒天まで歩く予定だったが、たまたまレストハウスに立ち寄った我々のバスを目にしたので予定変更、温泉に入ってから帰路につくことにし、遠刈田温泉に向かう。

 遠刈田の街並みの中心部にある公営浴場で汗を流し、12:30温泉を後にする。静岡着は20:00頃だった。
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