会議の心得
  日本における会議の一般的展開は、いろいろな人が脱線しながらいろいろなことを言い、そのうちなんとなく結論めいたものが見えてくる。経験豊かな議長は、ここのところをよく心得ており、多少なりとも強引な印象を与えるようなやり方を極力回避する。それは、みんなが「しっくりした気分」になるまでひたすら待つのである。一回の会議でそうならなければ、何回でも会議を開くのである。皆が「やりきれなさ」を感じ始めるタイミングを読むのである。 
 明治大学教授 山田雄一
出典:【稟議と根回し】講談社現代新書

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