フクジュソウ(福寿草)


2月3日 日高市高麗


2月24日 赤塚植物園

3月1日 四阿屋山


3月11日 東京都薬用植物園

花 期 3〜4月 分 類  キンポウゲ科 フクジュソウ属
和 名 福寿草 別 名 ガンジツソウ(元日草) 
生活型 多年草 分布/生育地  日本各地/山地の落葉樹林内
和名由来 ▼旧暦の新春に開花することから、めでたい「福」と「寿」の字をあてた。
俳 句 ▼裏山にゑくぼの日ざし福寿草  成田千空
▼黄は日射し集むる色や福寿草  藤松遊子
▼福寿草家族のごとくかたまれり  福田蓼汀
メ モ ▼まだ葉のしげらない明るい林の中で、春を一番最初に告げてくれる花である。寒い時期に咲くので、花の温度を下げないよう日が陰るとすぐに萎み、日があたるといつの間にか花が開く。
▼早春の野山や庭園で比較的簡単に見ることができる花だが、じつはそれらのほとんどは植栽されたもので、ほんとうの自生種は少なく、絶滅の恐れのある野生植物として環境省のレッドリストに掲載されている。よく目立つおめでたい花なので、本州ではほとんど盗掘されてしまったそうだ。
▼葉は細羽状に深裂する。花は葉が展開する前に咲きだす。1つの茎に1〜4個の花をつける。がく片は数個で花弁は20〜30個。
▼根は薬用に利用、煎じて強心剤、利尿剤として使うそうだ。この花は全草が非常に危険な有毒植物である。殊に開花前、地面から出てきたばかりの新芽をフキノトウと間違えて食べ、中毒を起こす例もあり、嘔吐、呼吸困難、心臓麻痺などの症状に陥り、重傷の場合は死に至るケースもあるという。